第9回「中川アルプス展望・さわやかウオーク」2日目に参加の一歩たち 08年11月30日(日曜) 天気 晴れ 距離 20キロ
天竜・里山20キロコース = 中川村・「サンアリーナ」スタート 〜 大草城址公園 〜 棚沢集会所 〜 かつらの丘 〜 南向発電所 〜 天竜川堤防 〜 アリーナゴール

11/30(日)の2日目ウオークレポートです。
駒ヶ根温泉の露天風呂につかりながら頭に落ちてく冷たい雨に「明日の朝は雪が積もっているかも?」って心配も有りましたが、南アルプスの山壁が太陽の姿をしっかりと隠している為か6時を過ぎてもまだ真っ暗で、大きく光る星たちが真近に迫ってくるようなキラキラの晴天の朝なのでした。
途中のコンビニで朝ご飯やお昼のオニギリを仕入れ向う
中川サンアリーナ会場ですが、かなり早い7時頃に到着と思いきや既に大勢の参加者が会場に居り、8時からの開会式を物産販売コーナーなどで過ごしていました。
先ずはミンナで集合写真ですが、カッパの堀さんは一旦帰ってお友だちと一緒に出直してきた今朝だそうだし、小牧のよっさんは二泊目だし、岐阜の三輪さんや愛歩仲間の近澤さんや宇佐美さんや久恵さんたちも中川村で宿泊で早い時間から会場入りです。

開会式で長野ウ協の会長さんが日本スリーデーに出掛けた時に声を掛けられた方に「飯田にぜひどうぞ」って言ったら「私は中川ウオークが好きなんですよ」って言われたとの話をしていましたが、昨日も感じたスタッフの方々の優しさや熱意を今日も感じられるのでしょうか。
ママも凛の空気の中で元気にエイエイ・オーをしてイザスタートですが、同じ20キロを歩くという益子さんとお手てをつないで会場を後にします。


昨日東京からバス2台で来られたバスdeウオークのTS.マウスさんやハット中村さんや全国でも名だたる500選ウオーカーたちは、中川村で宿泊をして朝から馬籠宿へ行かれ、その後も信玄の棒道を歩かれて東京に戻るとの事ですが、この晴天にどこへ行って歩いても心地良い一日になると思われます。
「今ごろはミンナはバスの中かな」って思いながら、8時過ぎに我々は水源を諏訪湖とする天竜川を渡り東の山麓へと歩を進めますが、お遍路仲間でもある15キロ組の刈谷の神谷さんとも暫らくは同歩です。


誰から耳にしたのかスタート前は「今日は昨日と違い平坦な道ですよ」って情報でしたが、ナニがなにが元々500mほどの標高にジワジワと延々と登り道が続き、朝は具合の良かった冬用の上着の中の体がホクホクとなり脱ぎたいほどだけど「きっと脱いだら寒かろう」って、吸う息はヒンヤリと冷たく気温は5度にも満たない朝です。
堀さんのお友達のスーさんとも久々に会話を楽しんだり、家は更にこの左の山の上の方だという地元の五年生とも会話ですが、近所に友達の家が無くて学校から帰った後や休みの日にも「遊びに行きたや・帰りは登り」って悩む毎日だそうで、でもお兄ちゃんや妹も居て通学を楽しむ日々だそうで、今日も一緒に参加の中一のお兄ちゃんは「前をドンドン行ってボクを待ってくれないんだぁ」だそうです。


朝の村長さんのご挨拶でも「お楽しみに!」って言ってられましたが、2日目20・15・6キロの全てのコースの方々が大草城址公園に立ち寄ります。
そこでは「みんな趣味の仲間です」って言う「美里そばの会」の方々が、きっと前日や早朝から準備をしたであろう手打ち蕎麦を振舞ってくれていて、我々も横に置かれた漬け物や惣菜などにも箸を伸ばしながら、お世辞じゃなくて本当に美味しい手打ち蕎麦を頂きました。




ミンナの嬉しそうな顔や、お椀に顔をうずめてがっつく姿から美味しさを想像して頂けたらと思いますが・・・

余談ですが、いつの日か香りも映像と共に写真に収め、掲示板にアップをしたらその香りが画面から匂う日が来るかもで
「技術」というものは「人間が頭の中で創造出来うる範囲のものはおおよそ形に出来る」のだそうです。



大勢のスタッフの方々の案内が有ったり道路にも運動会で使うような白線の矢印がシッカリと書かれてあり
絶対に間違わないはずの道を話に夢中になってしまいついご愛嬌で間違えたカッパさん組とパパママでしたが
直ぐに本コースへと戻れましたデス。



向う南東方向に白く輝く南アルプスを眺めながら標高700mほどの高原にあるコース上のリンゴ農園では
本日のウオーカーたちの為に「ご自由にどうぞ」ってリンゴがいっぱい入ったコンテナを道端に置いて有ったり
ご丁寧に包丁も置いて有り「勝手にどうぞ」ってところもいっぱいです。



更には8キロポイントの
棚沢集会所でもたくさんのリンゴが切って置いてあったり漬け物やリンゴジュースやお茶などで
先ほどの蕎麦も含めて既にお腹がいっぱいとなっているまだ10時前です。

途中から大きな旗を持って歩くスタッフの方とご一緒になりましたがリンゴ栽培の色々を教えて頂け、昔は巨木化主義が生産の中心で強い立派な幹の木から太い枝を収穫をし易く横に伸ばしていっぱいの実を生らせていたそうですが、今は「わい化処理」という生産方式が中心となっているそうです。
果実というのは年数が経って自然と実が生るようになるのではなく、枝が下がると「おおぅ、もう実を付けなくっちゃ」って木が思うそうで、その性質が判って幼木の枝を下に引っ張ってみると成木と同じように立派な実が結実して、今は子どもの腕ほどの細い幹のものでも大きな実が収穫できるのだそうです。
その枝を曲げて下げる処理を歪曲(わいきょく)の「歪」の字から「わい化処理」というようになったそうですが、一本当りの木が立つ面積も少なくて済みこの方法によって収量も更に増えたのだそうです。

ママは「生ったリンゴの重みで枝が下がっているのかと思ってたわ」って言っていたけど、ナンでも聞いて初めて知る知識というもので、会話をしながら歩を進め親しくなるほどに色々とリンゴ栽培のアレコレや中川村のことなども教えてもらえるウオークとなっています。




そして歩が進むたびにどんどんと重くなる背中のリュックでしたが
リンゴがもう入りきらないほどの数となっていてまだリンゴ摘みです。 贅沢な悩みでしょう〜♪〜

快調な歩の一因が同歩の益子さんで「ゆっくり過ぎると反って疲れるの」って言うそのペースや、旗を持ったスタッフも各ポイントの通過時刻を予定していたようで乱れぬ上手なペースで歩が進みます。
15と20キロコースはほぼ同一コースながらも余分に大廻りをして合流したり離れたりを繰り返していましたが、一旦合流の15キロ組と分かれてかなりきつい坂を登りきると
「南向発電所・給水口」というところでした。
これは福沢諭吉の次女の養子となり後に電力王とよばれるようになった福沢桃介が最後に作った水力発電所で、中川村の中央を流れる天竜川上流で取水をして歩く横の水路を通り、村の下流域となる葛島で落差80mの高低差を利用して発電に使いまた天竜川に水を戻しているそうです。
「だから中川だけ水量が少ないんです」って旗を持ったスタッフでしたが、ただ歩いていても分からぬことを地元の方と一緒だと色々と教えて頂け、中川村はりんご園の他にもビニールハウスでの花の栽培も盛んで今はクリスマス用のポインセチアなどの出荷の最盛期だそうです。
透き通った空気の向こうには山が連なり、歩く横には透明な青い水がさらさらと流れ、手を広げたら鳥のように自分たちも舞えるのではと思うような心地よい風の中を歩が進むのです。





初日と同様に高台にあるサンアリーナへの坂道がママには堪えるようで「さあぁ、もう少しだよ!」って
激励しながらも「オレもナゼかこの坂キツイよな」って思ったら
背中のリュックにいっぱいのリンゴの重さが坂道を登る足の邪魔をしていたようです。



それに気付くと可笑しいやら嬉しいやらですが「可愛い孫でも背負うが如くに」で
一歩一歩踏み締めて登り切った4時間弱のウオークです。



12時ゴールの会場ではトン汁のサービスも有り、背負ったままだったリュックの底のリンゴに押し潰されたおにぎりを出して
のんびりと会場内で休憩をさせて頂き、更には子供たちにもと地元の物産を買い足して帰路となった中川村です。
前日も10時前の出発で、今日も帰宅が午後2時半と信じられないような近さに「また来年もかな」って思いですが
スタッフや地元の皆さま どうも有難うございました。


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