丁石を訪ねて歩くパパママの知多四国巡拝(3.11を発心日として)


「雨だれの 如くに詠めと 教えられ 心の一滴 込める心経」

 第十日目  七ヵ所参拝     JR東海道線・大高駅スタート → 87番・長寿寺 → 88番・円通寺(結願) → 1番・曹源寺(お礼参り)                  
                                       名鉄・豊明駅から地下鉄・八事駅へ移動  八事興正寺 本堂 → 大日堂 → 弘法堂 → 奥之院
にて満願

6月半ばを迎えてしっとりと大地が潤い、アジサイや菖蒲の類が咲き乱れ、新緑がより一段と艶を出して葉を硬くするこの時期、3.11を発心日として知多四国巡拝をして参りましたが、三ヵ月余10日間を掛けて結願の日を迎えることが出来ました。

6/17(日曜)は朝まで降っていた雨も上がり、スタート場所を何処にしようかとずーっと考えていましたが、前回JR共和駅でゴールしたのでそこから37年前新婚時代を過ごした家を見て88番へ歩を進めようか、順打ちに拘った今年なので87番札所からにしようかと、そして降りた
JR東海道線・大高駅へとです。
「駅から3分」とマンションのチラシのうたい文句みたいですが、先に参った
87番札所・長寿寺へとで路面は濡れていたけど雲が切れて青空も見えてきました。

昨年来始めた白衣へのご朱印もとうとう最後の一つとなりましたが、残る88番札所へとたかが一年なれどされど一年、どんどんと変わる周辺風景で、伸びた伊勢湾岸道路や新たなJR東大高駅前に大きなショッピングモールも出来て新たな街が生まれている中、変わらずに有る大師道を高速道路の防音壁が我々の進路を遮るように横たわります。
でも、近代道路で切断されたその先にはキチンと残る巡拝路で、この事に気付いた時にスーっと見えて来た丁石の立つ点線のような道々なのです。





結願となる88番札所・円通寺へと到着をして
先に参る納経所横の本堂での真言、そして唱える弘法堂での般若心経ですが
誰に手を合わせて何を参るのか、未だに分からぬままだけど宗教って何なんだろうか。



でも知多四国巡拝を結願とした円通寺で、車遍路で来た方が「おめでとう」って祝ってくれて写真も撮ってくれました。



出す白衣を見せて「ここで結願なんです」って言うと
一旦は奥に入られ「私からのお祝いです」ってプレゼントを頂けましたが
何度もご朱印をもらいに来られた方々に納経所の窓口を譲りながらも、そこから約1時間
お庫裏さんと続いた話です。


彼女が嫁いだころ(お歳を聞きませんでしたが我々より少し若かったかも?)はここ88番の円通寺を打切りとする巡拝者が多く、結願となって「不要となった余った賽銭を、袋からジャラジャラと賽銭箱に空ける音をよく聞いたものです」ってお話もで、現在のようにお寺の位置や交通事情も有ってか知多四国霊場会も公認している87番を結願寺とするのが当たり前となった中、88番を最後に残した白衣に朱印を求めて来た人は本当に久し振りだそうです。
そんな事もあって話し込んだ我々ですが、「また来ますネ!」ってご挨拶もして





現在の本堂や弘法堂を改めてシゲシゲと眺め直して後にした円通寺です。

今朝家を出る時からこのように廻ろうと決めていたコースですが、向かった一番札所・層源寺へとで、本四国でも88番から1番へとグルリと輪になるように回ることによって円を閉じられるそうです。
その古事に習って進む細い道たちですが、雲も切れて陽が眩しいほどの中を名古屋市
緑区から豊明市へとです。




10日間の途中では「二人だけでは寂しかろう」と高蔵寺の森ご夫妻が同道して頂けて目尻の小じわを増やした我々でしたが
新たな丁石を探索して正しい大師道を確認する道中ともなり
各地で新たな出会いが沢山有りました。



そして「まさか、有る筈もなかろう」と思っていた88番から1番へのへの道中



でも「九年目にしてやっと来たかね。待ってたよ!」って



丁石君たちとの出会いだったけど
こっちこそ「おいおい、居るなら居ると言ってよネ〜」ってワタクシなのです。


一旦覚えた道というものは、繰り返して歩く中で不思議とどんどんと距離が短くなるように感じられるけど、初めて歩く道は先が判らず疲労感も増す、3.11以来3ヵ月と1週間振りに着いた1番札所・層源寺の山門を上がる我がママは階段の手摺りを支えにです。




くぐる山門上には清涼山の号ですが、様々な思いを以ってここを出た知多四国巡拝
各地の丁石に案内をされて大師道を輪にしてつなくことが出来て、白紙となって帰って来た今、正に清涼の心です。




88番から1番を結んで円になるということがお寺の名前となった訳でもないだろうけど
88番円通寺から1番清涼山へと歩き更なる丁石たちとも出会えて達成感と満足感いっぱいの今年

曹源寺弘法堂でより一段と腹からの般若心経を唱えてたけれど、すぐ横で我関せずに起きもせずうたた寝をするネコ君です。
本堂真上の鬼神にも「今年も無事に歩かせて頂き有難うございました」って挨拶もして感謝の気持ちで後にした境内ですが、
名鉄前後駅から地下鉄を乗り継いで八事へとです。

一年振りの八事山興正寺へとですが、山門が消え入ったところに並んでいたお堂たちも無くなり「ええぇ〜」って風景だったけど、参拝者のための立派な立体駐車場が出来ていて、ビオトープって書いて有ったけど子供たちも気軽に遊べる広場のような参道に変わっていました。
「年々歳々日々是不定」、形有るものに未来永劫は無く、人の心さえも変わり、普遍のものとは何なのか・・・

でも考えようによっては、以前の陰気で暗い感じから開放的で明るくなった感の山門入り口、これはこれで良いかもネ〜





結願と満願をゴチャゴチャに思って使っていたワタクシですが
打ち止めとなる最後の札所88番を参って
結願といい、感謝の思いを持って八事山興正寺に報告を済ませて全てが満願になるというのだそうです。
シンボルとなる五重の塔の前で完歩記念のパチリを参拝の方に撮って頂いて



本堂でのお参りを済ませ納経所へとですが、職員の方々からも徒歩巡拝の満願を祝って頂き



、ご本尊が祀られる
大日堂、更に弘法堂、そして奥ノ院と四ヶ所全てで般若心経を唱えてさせて頂きました。
途中では森ご夫妻に加わって頂いたりもして巡拝の二人遍路でしたが
9年目にして始めての経験だけど88番を一番最後に巡拝して、更に1番札所へのお礼参りもして輪をつなぎ
いっぱいの新たな丁石とも出会うことが出来ました。


何時からかワタクシにとってはここに寄って真の満願となるカニ屋さんへとですが、キンキンに冷たいビールのご褒美を得て完結の3.11から3ヵ月と1週間目です。
店内に飾ってあった笹飾りに我がママも願いを短冊に書いて下げたけど、七夕に書く願いは一つだけだと言う内容は何だったでしょうか?

次回もまた歩くであろう知多四国巡拝、いつだろうか ありがとう。