10回目となる知多四国徒歩巡拝 初めての秋遍路(逆打ちにて)


「秋彼岸 過ぎて高みの 空見上げ  二人向かうは 知多四国路に」

「佛心も 無き我なれど 逆打ちの 先に見ゆるは 誰の姿ぞ」

四国遍路の祖を追った衛門三郎の故事に習って、閏年に逆打ちをすると特段のご利益があるという今年
徳を望んだ訳ではないけど、逆目線で歩く知多四国に新たな丁石との出会いを求めて秋遍路をママと開始。
(2012年10月6日)

10回目となる知多四国徒歩巡拝、初めての秋遍路・逆打ち第六日目の一歩たち 2012年12月23日(日曜) 天気 晴れ
26番・弥勒寺 → 番外・影現寺 → 番外・葦航寺 → 25番・円観寺 → 24番・徳正寺 → 23番・蓮華院 → 22番・大日寺 → 21番・常楽寺 → 20番・龍台院       
                                             → 19番・光照院 → 18番・光照寺 → 番外・海蔵寺
にて打ち止め

日本列島をスッポリと覆うクリスマス寒波の三連休の後半2日、久々にウオーキングをして参りました。
白木蓮が似合う44番札所・大宝寺で足が止まっていた表記タイトルですが、宿泊地や交通の都合で取り敢えず中を抜き、12/23(日)は名鉄河和線・河和駅を下車して
26番札所・弥勒寺からスタートです。




「弾む足 踊る心を 写すよに 青き海空 貝殻の音」

何度も歩く知多四国ですが、この春秋の遍路を重ねて今は確信となった海岸沿いの大師道、二人でハモるジャリジャリの足音を楽しんで北上の先は、三河湾を一望するように建つ番外札所・時志観音影現寺へとです。

影現寺に並ぶように建つ「大砲巻」が名物の飴文さんにも遍路寺の一つと同じように寄らせてもらいましたが、本日初となる客だそうで、玄関先の盛塩は大勢のお客様を願ってか店内にお客様を呼ぶ矢印の形となっていました。
作り立てという栗きんとんも頂き温かいお茶で一服をさせて頂いて、さあぁ 潮の香をまた楽しみましょうデス。


布土の町を抜けて進んだ番外札所・葦航寺は開山の使の一人「武田安兵衛行者」の眠る開山所、その寺を守る住職のなんと清廉なことか、火の気の無い納経所の中で持つ服の全てをポンポンに着込んで暖として心経を唱える我々を待つ。
そして逆打ちのこの先の正しい大師道について丁寧に説明をして頂けました。





「丁石の 居るを信じて 路地行けば 笑顔の君が 我に微笑む」



立体の手「二丁」の刻字が、我々が参拝を済ませた葦航寺への距離と方向を指し示しています。



毛細血管のように知多半島中に何本も張り巡らされるいっぱいの路地たち



そして逆打ちで参ってきた葦航寺への道を示す指の下には「廻参所」の刻字が・・・どの様な意味でしょうか。




大師道であることを証す丁石と未だに有る初出会い、どれも10年目にしてやっと出会えたこれらデス。



横のトタン吹きの車庫のせいで錆色に変色しているけど「卍 三丁」は深い刻字でハッキリと判読で
笑っちゃうけど、まるで意志の強い赤銅色の漁師のようデス。
更に進む先で自販機横の「五丁」君とも初出会いをして、以前に確認済みの大師道に合流となり
コレで正しい巡拝路というものを新たに確認することが出来ました。

逆打ち秋遍路と、これを教えて頂いた葦航寺の住職に感謝デス。 合掌

新たに出会った丁石に刻字の有った「廻参所」ですが、我が子らの故郷とも言える武豊富貴地区に建つ25番札所・圓観寺の山門前に立つ大きめの丁石、我がママの背中の所に立つものだけど、指差し示す手の下のその刻字にはハリコの写真での判読は無理でしょうが「知多新四国 布土廻参所 廿八丁」と有りました。
わざわざ「廻って参る所」と記してあるのは葦航寺への道だけのようだけど、何を意味するのでしょうか??
この春に参った時に弘法堂内のど真ん中に鎮座していて笑っちゃったネコの置物が、わずか半年で隅へと座を追われていたけど、これ又笑っちゃいましたデス。


現在発行されている知多四国に関する書籍にも間違いがあるのではと一部疑問の巡拝路ですが、自身が知り得た丁石を全て開示して正しい大師道というものを披露したいと思うワタクシでして、既に確認済みの丁石の場所も刻字の内容も丁寧に再確認をして進める歩です。




朝9時過ぎに河和駅を出ての逆打ち遍路も順調にお昼を廻って
24番札所・徳正寺へとですが
新年を前になんと大きな看板を作ったことか!どこに立てる予定なのでしょうか?

お参りを済ませて昼食休憩となり、寄ったのが武豊町里中地区の地名をそのまま店名にした和食処・里中、ちょっと贅沢をした二人でしたが気付いたときは完食後で写真を撮る余裕も無く一気に全て腹の中、まあぁ満足顔の我がママでメニューと味を想像下さい。




更に並ぶように建つ23番札所・蓮花院、そして22番札所・大日寺へとですが、大日寺山門には一休禅師の一句です。

「分け登る ふもとの道は 多けれど 同じ高嶺の 月をこそ見れ」 一休禅師



札所間をつなぐ正統の大師道を真摯な気持ちで見つめていると
自動車社会となった昭和以降に新たに作られた道と以前からの古道の様子さえも見えてきます。
そしてその古道を歩いた三開人の姿も・・・
逆打ちの今、曲がったその先でばったりと彼らと出会えそうな知多半島なのです。


武豊から半田へと入り21番札所・常楽寺境内では、もちろん小彼岸桜の蕾はこれからの冬に備えて身を固くしており、20番札所・龍台院のソメイヨシノも冬枯れの木立となっています。
でも芯に命の火を温めて春夏秋冬を過ごす自然たち、年末を前に迎えて参拝者もない境内ですが、一心の我々を静かに見守ってくれているようです。


今日は半田市内のホテルでの宿泊を予定しており行けるところまで行こうと思って進める巡拝ですが、午後4時が近づく頃に半田の19番札所・光照院を経て、乙川地区の18番札所・光照寺へとです。

厳しい寒さを予想した一日でしたが思いの外暖かく、青い海を見ながら歩き出した河和の26番から、夕陽が西の空を燃やすように赤く輝かせる午後4時半、番外札所・奥之院海蔵寺での般若心経を以て12ヶ寺の巡拝でした。




宿泊先のホテルへとJR武豊線・乙川駅から電車移動でしたが、日没近くの太陽がまるで紅蓮の炎のように空を焼き
一昨年3.11の夕刻風景を蘇らせるような光景となっていました。
明日はどんな一日となるのでしょうか。

さあぁ ホテルの大浴場に手足を伸ばして入って、また明日も巡拝の続きとしましょうかネ〜
てわでわ これにてネ〜



 七日目に続く